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不登校の子どもと解決志向アプローチで会話!

 不登校や登校しぶりの子どもとの会話のコツについて紹介します。不登校や登校しぶりの子どもたちは、毎日、つらい気持ちを抱えて生活していると思います。そして、周りの大人は、子ども達がつらい気持ちから抜け出して、元気になってくれることを願っていると思います。でも、ちょっとした会話の中で子どもを追い詰めてしまうのではないかと、心配しながら会話していることが非常に多いようです。

 

 解決志向アプローチを活用することで、子どもを元気にする会話ができるようになります。ちょっとしたコツがありますが、それが分かれば誰にでもできるのでお勧めします。

 

 

解決志向アプローチの1番大切なこと

 

 ここでは、実際に会話に生かすことを目指しています。そこで、解決志向アプローチのことは解説しません。でも、解決志向アプローチの中で一番大切なことだけは、覚えておいてください。

 

「解決像」(ゴール)が一番大切です。

 ※解決像とゴールは厳密には違いますが、大した問題ではありません。)

 

 しかも、子ども自身の頭に中にある「解決像」が大切なのです。大人が思う「解決像」ではありません。

 

「解決像」を会話の中で具体的にしていく

 

 「解決像」とは、ゴールのことです。「こうなりたい」とか「こうしたい」という目標とも言えます。「こうなりたい」「こうしたい」ということを、具体的にしていくのが一番大切なことです。

 例えば、「高校に行きたい」というのはどうでしょうか? それでは、まだ具体的ではありません。「どの高校にいくのか?」「高校に行って、何を学ぶのか?」「高校ではどんな活動をしているのか?」といったことが具体的になることが大切なのです。

 例えば、「〇〇高校に行って、英語の勉強をして、新しくできた友達と一緒に英語部で弁論大会に出場する」というぐらいまで具体的にすることが大切です。

 

 「具体的」「具体的」と言っているけど、実際どんなふうに会話すればよいのか「具体的」に分からない、という方も、ご心配ありません。

 次の項目で、実際の会話例を紹介します。

 

子どもと会話
子どもと会話

解決志向アプローチで不登校の子どもと会話

 例えば、不登校の子どもが、「学校へ行きたくない」と言ってきたとします。「行きたくない」が解決像(ゴール)なのでしょうか? そうではありませんね。では、「学校へ行かないこと」が解決像(ゴール)なのでしょうか? それもそうではありません。

 

解決志向アプローチを使った会話(具体例)

 

 子ども  学校へ行きたくないなぁ~

 大 人  そっか~、学校行きたくないんだねぇ~

 子ども  あーあー、学校なんかいやだ。

 大 人  学校がいやなんだねぇ~

 子ども  あー、学校行きたくない、行きたくない、行きたくない

 大 人  学校行きたくないんだね。学校行かないで、じゃあ、どんなことがあるといい?

 子ども  え~?・・・。どんなことって・・・。う~ん、分からない・・・。

 大 人  うん、そうだねぇ。どんなことが起きたらいいのかなぁ・・・?。

 子ども  なんか、楽しいことかなぁ~。

 大 人  そうか、なんか楽しいことがあるといいんだ~。楽しいこと~、・・・。

 子ども  そうそう。楽しいこと。

 大 人  楽しいことって、どんなことなんだろう?

 子ども  えー、・・・。なんだろう。お祭りとか、イベントとか・・・。

 大 人  お祭りとかイベントとか、なんか、普段と違うウキウキすること?

 子ども  そうそう、ウキウキかな? ワクワクすること。

 大 人  そうか~。ワクワクすることか~。ほかにも、ワクワクすることは何かある?

 子ども  えー、映画が見たいなぁ。スターウォーズのハンソロが主人公のやつ。

 大 人  そうなんだ~。あれ、面白そうだよね。ほかには?

 子ども  ハンソロのじゃなくても、いいか、「最後のジェダイ」とかでもいいか。

 大 人  エピソード8だね。かなり面白かったよね。ほかには、ワクワクすることは?

 子ども  えー・・・。ん~、・・・・。もう、ないかなぁ・・・。

 大 人  じゃあ、お祭りとか、イベントとか、好きな映画を見るとか、

      そういうワクワクすることがあるといいなぁってことだね。

 子ども  そうそう。そういうのがいいよね。

 大 人  そういうお祭りとか映画とかワクワクすることがあると、

      自分自身にとって、プラスの事っていうか、どんないいことがある? 

 子ども  えー?プラス? えーと・・・、元気になるとか、やる気が出てくるとか、かな。

 大 人  元気になって、やる気が出てくるんだね。

      元気になって、やる気が出てくるでしょ、自分自身はどんなことをしてると思う?

 子ども  えーと、元気になったら、早起きしてるかな。

      やる気があるときは、自然に早起きしてるからね。

 大 人  なるほど! 自然に早起きになるんだ! でも、面白いね。っていうか不思議だねぇ

      なんで、自然に早起きできるんだろう?

 子ども  不思議じゃないよ、やる気が起きたら、元気があるから、寝てられないわけ。

      それが普通。自然に、朝、目が覚めて、「あ、今日はあれだっ!」って感じ。

      この前の、サッカーの時はそうだったし。

 大 人  そうなんだねぇ。そのサッカーの時は、どんな感じだったの?

 

 この先まだまだ続くかもしれない・・・・

 

 「学校へ行きたくない」とか、「学校がいやだ」とか、そういうことにこだわってしまっても、なかなか、良い変化は生まれません。「学校ではない」何を求めているのか?ということが大切です。それが、「解決像」(ゴール)に近づいていく道です。

 

 この場合、「解決像」(ゴール)は、

「やる気が起きて、元気になって、朝自然に目が覚めて、サッカーに行く」

 ということです。

 

 間違いやすいのですが、「普段と違うワクワクするような、お祭りやイベントがある」というのは、「解決像」ではなく、それが生じるための条件だったのです。つまり、そこが重要なのではなく、その先の「解決像」が重要なのです。

 

 このやり取りの先で、「じゃあ、早起きできるために何意を頑張ればいいかな?」などと、努力させようとして考えさせることは、ほとんど良い変化につながりません。

 

 子どもの心は、もう既に「やる気があって、元気になって、自然と早起きになる」状態に近づいてしまっています。子どもの心には今まさにビッグウェーブが来ているのです。その心の動きに、さらに乗っかって、ビッグウェーブを楽しむのが大切です。「サッカーの時は、どんな感じだったの?」と具体的な場面を思い出させて、その時の自分の感覚が心と体によみがえってくるチャンスを作っています。

 

 これだけで、十分に子どもの心が変化していきます。

 

まとめ

 解決志向アプローチを活用することで、子どもを元気にする会話ができるようになります。「解決像」(ゴール)はもともと子どもの心の中にあるものです。その「解決像」(ゴール)が、具体的にはっきりすることで、自然と子供の心が、「解決像」(ゴール)の方向に進み始めてしまいます。

 

 大人がやることは、「解決像」(ゴール)を具体的になるように話を聴いてあげることです。

 

 

 

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