不登校などの学校に行きづらい子どもたちは、一人ひとりが自分なりに頑張っていて、それぞれのペースで着実に成長しています。しかし、社会の中でそれを上手くサポートする仕組みがありません。
ここ数年で、ON-LINE の学習が大きく広がり、文部科学省もON-LINE 学習をより一層取り入れていく必要があると言っています。そこで子育てカウンセリング・リソースポートでは、ON-LINE 学習で定評のある「すらら」を活用して、学校に行きづらい子どもたちの学習支援と心のサポートとして、「ここサポON-LINE」を始めることに致しました。
学校に行きたくても、不安や緊張があってなかなか登校できない子どもたちは、1人1人にあった適切なサポートを必要としています。不安や緊張が生じにくい場面で、人と関わったり学習をすることができれば、自信につながり、自然と活動も広がってきます。そして、中学卒業後の進路にもつながってきます。
そこで、【ここサポON-LINE】では、不安や緊張があって学校に行きづらい子どもたちのサポートに力を注ぎます。インターネットを活用してON-LINEで心と学習のサポートを行います。
【ここサポON-LINE】は、子育てカウンセリング・リソースポートの代表カウンセラーが運営しています。スクールカウンセラーや子育てカウンセリングを通して、学校に行きづらい子どもたちのカウンセリングやサポートを行ってきました。
学校の欠席が多い状況は、学習のサポートが必要なだけではなく、心のサポートも必要になります。学校へ行きづらい子どもたちは不安や傷付きを抱えています。だからこそ、心理的なサポートの中に学習のサポートを位置づけ、両方が良いサイクルになるように工夫することが大切なのです。これは、カウンセリングの視点だからこそできることなのです。
週1~2回のON-LINEサポート(45分)で、担当者(サポーター)がお子様の心をサポートします。お子様の好きなことや楽しかったことを中心にして対話します。その中で、カウンセリングの各種アプローチを活用して心のサポートにつなげます。もちろん学習で分からないことを相談することも可能です。
サポーターは心理学を学んでカウンセラーになることを目指している大学生院生などです。子どものサポートについて代表カウンセラーが研修を行い一定の水準に達した人がサポーターとなります。そのため、お子様に質の高いサポートを提供できます。
文部科学省は、家庭に引きこもりがちで十分な支援を受けられない不登校の児童生徒に対し、IT 等を活用した自宅学習で出席扱いにするという方針を定めました。出席扱いとなるためには、7つの要件を満たす必要があります。ご家庭と学校との話し合いを元に校長先生の判断で決まります。【ここサポートON-LINE】ではその要件を満たし、学校が出席扱いと判断できるようご家庭と協力して参ります。
「すらら」は、自宅で楽しく学習できるインターネット学習教材です。パソコンやタブレットからアクセスすることで、手軽に学習を始められます。「すらら」では、学習の中にゲームの要素を取り入れる『ゲーミフィケーション』を採用しており、まるでゲームを遊んでいるかのような感覚で勉強に取り組むことが可能です。
また、キャラクターが登場して対話しながら教えてくれるため学習内容の理解が進みます。そして、お子様一人ひとりの理解度に合わせた課題が出て、解けなかった理由についても教えてくれます。2012年度e-ラーニング大賞文部科学大臣賞を受賞した、e-ラーニングとして歴史と定評のある学習教材なのです。
人から教えてもらうことが学習の理解には大切ですが、学校に行きづらいお子様にとっては、そこに抵抗があることも多いと思います。キャラクターが解説してくれることやゲームの要素を取り入れているため、学校に行きづらいお子様に非常にあう学習教材なのです。
また、「すらら」は無学年方式を採用しているため、学校の進度にこだわらず、お子様一人ひとりに適した学習課題を学習することができます。自分に合った所から学習を進めることができるので、理解しやすく、やる気も湧きやすいのです。
☆登録料 8,000円→無料
☆シンプル会員
月会費 24,000円→21,000円
☆ベーシック会員
月会費 28,000円→25,000円
☆アドバンス会員
月会費 35,000円→28,000円
事業開始にあたり、子どもたちへの質の高いサポートを提供するため、限定5名で募集しております(2020年3月20日まで)。
信頼できるサポーター(講師)を順次採用していき、【ここサポON-LINE】に参加してもらえる子どもたちを増やしていきたいと考えています。
ON-LINEサポートはインターネット会議システムを活用しますが、1回1回は、最長で45分で1枠とします。ご利用の初期には、お子様がサポーター(講師)との会話に不安や緊張を感じる場合もあると思います。その場合は、心理的な負担をかけないように挨拶や簡単なおしゃべりだけの数分で1回を終了することもあります。少しずつ関係を深めていって、しっかりとサポートできるように丁寧に関わって参ります。
ON-LINEサポートでは、学習についての相談もできますが、お子様の好きなことについておしゃべりすることを大切にします。その中で、カウンセリングのアプローチを活用したサポートを提供していきます。それを通して、お子様の心の安定や成長を促していきます。
活用するアプローチ
・SFA
(Solutin Focused Approach:解決志向アプローチ)
悩みや問題ではなく、より良い自分の状態(解決)に焦点を当てたアプローチです。良い面を大切にして、小さな変化が大きな変化につながるようにサポートしていきます。
・MI
(Motivation Interview:動機付け面接)
より良く変わろうとする気持ちに焦点を当てて、それをサポートするアプローチ。指示やお説教ではなく、子ども自身の気持ちに沿って行動の変化をサポートします。
・CBT
(Cognitive Behavioral Therapy:認知行動療法)
不安や不快などのマイナスの感情に対して、捉え方や考え方から変化を促します。マイナスの感情に上手に対処して、気持ちの安定を促します。
こういったアプローチを活用したサポートは、リソースポートの代表カウンセラーが長年のスクールカウンセラー活動の中で培ってきた方法で、著書の中で紹介しています。【ここサポON-LINE】だからこそできる子どもたちへのサポートだと考えております。
また、子どもたちとON-LINEで関わるサポーター(講師)は、大学で心理学を学びカウンセラーを目指している大学院生などを採用します。その上で、こういったノウハウを具体的に伝えるための研修を行います。また、サポーターの活動を向上させていくためにも、継続的にスキルアップ研修を行って参ります。
不登校であっても条件を満たせばIT等を活用したオンライン学習を家庭で行うことによって出席扱いになるという制度があります。令和元年度では、全国で397人の中学生がこの制度を利用しています。しかし、不登校の公立中学校生徒は全国で12万以上ですので、全体の約3%程度です。実際上、IT等を活用して出席扱いとなった子どもたちは非常に少ないと言えます。ITを活用したオンライン学習であれば何でも良いわけではなく、いくつかの条件を満たさなければならないからです。
出席扱いと認められるために必要な7つの条件
(1) 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係があること
(2) ICTや郵送、FAXなどを活用して提供される学習活動であること。
(3) 担任の先生の家庭訪問などによる対面の指導が定期的・継続的にに行われること。
(4) その子どもの学習への理解の程度を踏まえた計画的なプログラムであること。
(5) 校長先生が対面指導や学習活動の状況を十分に把握していること。
(6) 学校外の公的機関や民間施設等で相談・指導を受けられない場合に行う学習活動であること。
(7) 学習活動の評価は、計画や内容を学校の教育課程に照らし判断すること。
学校との連携・協力が大切です
文部科学省が挙げている7つの条件を見ていくと、(1)に書かれている家庭と学校の連携・協力を重視していることが分かります。(3)や(5)も、家庭と学校の連携・協力が基本となります。まずは、学校との連絡や情報共有を大切にして良い協力関係を保っておくことが大切なのです。
また、(2)や(4)は、【ここサポON-LINE】をご利用いただければ問題ありません。(7)は、評価(通知表や内申書)の問題なので、出席扱いとなった後に検討する内容です。
残る(6)「学校外の公的機関や民間施設等で相談・指導を受けられない場合に行う学習活動であること。」が重要なポイントです。お子様が学校外の公的機関や民間施設等で相談・指導を受けることが難しい場合に出席扱いとなるのです。この点については、お子様一人ひとりによって実情が異なってくるため、お子様の状況を学校に深く理解してもらうことが必要になると考えられます。【ここサポON-LINE】では、運営母体の子育てカウンセリング・リソースポートの代表カウンセラーの専門性を活かして学校に的確に理解してもらえるように家庭と学校の連携をサポートいたします。
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