スクールカウンセラーこそサポートされることが必要

 スクールカウンセラーの皆さんは、学校という多くの人が関わり合う現場で、一人でさまざまなケースに対応しておられることだと思います。困難な局面を自分一人で切り抜けていかなくてはならない場面も多いものです。そういったことを考えると、スクールカウンセラーにこそ、一人一人のニーズに合わせたサポートが必要だと感じます。リソースポートでは、学校現場で切り抜けていくためのサポートをケースコンサルテーション(スーパービジョン)という形で提供していきます。

 

 

スクールカウンセラーが学校現場で生き延びること

 リソースポートでのケースコンサルテーションは、利用者(スクールカウンセラーなどの実践家)が現場で困難な事態を切り抜けていくことを重視しております。スクールカウンセラーの活動の場である学校は、さまざまな人が関わり合う複雑な現場です。また、心理療法やカウンセリングのために設けられた場でもありません。そういった場面で、カウンセラーや心理士として活動していくことは、苦労が多いものです。しかも、スクールカウンセラーが関わるケースは不登校やいじめのケースだけではなく、犯罪加害や犯罪被害のケース、虐待の疑われるケース、背景に貧困の問題があるケース、死別のケース、自殺の恐れのあるケース、危機介入や緊急支援のケースなど多岐にわたっています。

 

 だからこそ、子ども達をより良く支援していくだけではなく、スクールカウンセラー自身も困難な事態を切り抜け、学校という場で生き延びていくことが大変重要なことです。それが、次の子ども達の支援につながっていきますし、学校という場の豊かさにもつながっていくことだと考えられます。

 

 また、リソースポートでのケースコンサルテーション(スーパービジョン)では、面接室という閉ざされた場でのカウンセリングや心理療法についてのケースコンサルテーション(スーパービジョン)ではなく、学校という場でスクールカウンセラーがよりよく機能し、それを通して子ども達への支援がより良く進んでいくようなケースコンサルテーション(スーパービジョン)を目指します。

 

スクールカウンセラーにとって困難な事態

 スクールカウンセラーの皆さんは、学校という多くの人が関わり合う現場で、一人でさまざまなケースに対応しておられることだと思います。困難な局面を自分一人で切り抜けていかなくてはならない場面も多いものです。そういったことを考えると、スクールカウンセラーにこそ、一人一人のニーズに合わせたサポートが必要だと感じます。リソースポートでは、学校現場で切り抜けていくためのサポートをケースコンサルテーション(スーパービジョン)という形で提供していきます。

 

 

 例えば、スクールカウンセラーとしてこんな事態はどう対処されるでしょうか?

 

 昼休みに相談室を開放して誰でもおしゃべりに来られるようにしていたところ、相談室が生徒のたまり場のようになっています。5時間目が始まっても、生徒が授業に戻ろうとしないので、割としつこく「授業だよ戻りなさい」「勉強が遅れるよ」などと促しています。しかし、一部の生徒は「カウンセラーのくせに、俺たちを追い出すのかよ」などと、色々と言い張って、なかなか相談室から出て行きません。そのやりとりに時間がかかってしまい、生徒もどこかわざと色んなことを言って相談室に居座ろうとしているようです。生徒が授業に戻らない事態は、先生方からはスクールカウンセラーの指導力不足のように思われているのではないかと気になっています。

 

 こういった事態は、スクールカウンセラーにとってかなりの困難な事態です。これをどう切り抜け、次につなげていくかということは、スクールカウンセラーにとって大変重要なことなのです。しかし、従来からの非日常性を重視するカウンセリグの枠組みでは、その事態に十分に対処することができません。こういった学校の現実を前提とした、スクールカウンセラーの活動全体に関してケースコンサルテーションでは取り扱っていきます。

 

 なお、上のような場合、生徒を教室へ戻すときに「また、おいで」や「放課後に待ってるよ」などと伝えつつ、戻るように促すのが一つのコツです。自分に自信がなかったり、教室に居場所が感じられなかったり、先生から認められていないと感じている子どもたちは、自分が否定されるようなことに大変敏感です。教室へ戻るように言われることも、相談室に居てはいけないと自分の存在を否定されたようなニュアンスを感じるのかもしれません。だからこそ、「またおいで」などと相談室もスクールカウンセラー彼らを否定していないことをきちんと伝え続けることが大切なのだと思います。

 

ケースコンサルテーション(スーパービジョン)の焦点

 学校外の相談機関は、カウンセリングを行うことを最初から考慮して作られています。つまり、カウンセラーがカウンセリングを行いやすいように、時間や空間がもともと設計されています。しかし学校はカウンセリングのために作られた場ではありません。そのため、スクールカウンセラーは、学校で活動するときに、居心地の悪さや戸惑いや違和感を感じることが多いものです。

 また、子どもとの関係性も、学校での教師と生徒の関係と、カウンセリングでのカウンセラーと子どもとの関係とは異なっています。学校では、子どもが学級などの集団にあわせることが求められ、教師の指示や指導に従うことが求められます。カウンセリングでは、子どもが(人に合わせるのではなく)自分にぴったりの表現や活動を行えることを大切にします。また、指示や指導に従うのではなく子どもが自発的に表現したり活動できることを大切にします。こんなふうに、子どもとの関係性においても、学校とカウンセリングは正反対に近いほど特徴が違います。

 従って、学校という場面とカウンセリングという場面の違いをスクールカウンセラーが上手く乗り切っていくことが非常に大切になるのです。スクールカウンセラーが学校に単に合わせていくだけでは、学校に呑み込まれて上手く機能できない可能性が高くなります。学校に合わせるだけではなく、上手に自分を出しつつ、切り抜けていくことも大切なのです。 専門機関のカウンセリングについてのケースコンサルテーション(スーパービジョン)ではこういった側面についてはあまり問題となりません。学校での活動についてのケースコンサルテーション(スーパービジョン)では、このことが、非常に大切な焦点となります。

 

 リソースポートでも、学校という現場でスクールカウンセラーが活動すること全体を視野に入れたケースコンサルテーション(スーパービジョン)を目指しています。