学校心理士の資格取得のためには、ケースレポートを提出して審査を受けることになります(類型4と5を除く)。そのケースレポートは、継続的にスーパービジョンを受けた事例について書かれたレポートであることが必要です。
スーパービジョンとは、自分が担当しているケースについて、自分が行った支援内容をスーパーバイザーに報告して、ケース理解やケースへの支援方法について指導を受けることです。1~数ヶ月に1回程度の頻度で、1時間程度の時間を取って、1対1で相談をすることが通常のやり方です。グループで行う形式もあり、その場合はグループスーパービジョンと呼ばれます。
スーパービジョンを受けるためには、スーパーバイザーを探し、スーパービジョンを継続的に受けるという契約をする必要があります。契約というと、堅苦しいですが、頻度や時間、費用が発生する場合の金額などに関して、きちんと決めておくことが大切です。
また、学校心理士の資格申請のためのスーパービジョンだということも理解してもらう必要があります。申請のための書類には、「スーパーバイザーの意見書(親展)」という書類があり、その書類を書いてもらう必要があります。また、ケースレポートの作成についても、指導してもらえるかどうかも確認しておくことが必要です。
スーパーバイザーには、ケースの支援に関して指導を受けるわけですから、専門性があり信頼できる人にスーパーバイザーとして指導してもらうことが大切です。
もし職場に、学校心理士や臨床心理士が勤務していたら、そういう人にスーパーバイザーとして指導してもらうことを考えても良いかもしれません。例えば、中学校に勤務している心の教室相談員の方が学校心理士を取得しようと考えた場合、その中学校を担当してるスクールカウンセラーにスーパーバイザーをお願いしてみることもひとつの方法です。
また、出身大学のつながりから学校心理士や臨床心理士の資格を持った大学の教員にお願いしてみることもひとつの方法です。
なお、学校心理士認定運営機構のホームページには、「スーパーバイザーには、学校心理学に関する十分な経験と実績が求められます。「学校心理士スーパーバイザー」「学校心理士」または関連する資格を持っていることは望ましくはありますが、絶対条件ではありません。例えば、類型2(教員の経験を有する者対象)の場合、申請者の多くは、校長・教頭・スクールカウンセラーをスーパーバイザーとしています。 」と書かれています。
時間と費用をかけて資格申請を行うのですから、無事に資格申請をパスするためにも、「学校心理学に関する十分な経験と実績」を持っている人、学校心理士の資格申請や資格取得に関して知識と経験がある人にスーパーバイザーをお願いしたいところです。なお、申請の際には、「スーパーバイザーの意見書」も書いてもらう必要がありますので、そのことも事前に了解してもらうことが大切です。
学校心理士認定運営機構のホームページには、学校心理士スーパーバイザーの一覧や学校心理士会の支部一覧も掲載されています。こういった情報を参考になるかもしれません。
どうしても、見つからない人は、学校心理士認定運営機構に問い合わせてみることもひとつの方法かと思います。力を貸してもらえると思います。
もちろん、リソースポートでも学校心理士の資格申請のためのスーパービジョンを行っております。詳しくは「学校心理士の取得のサポート」のページをご参照下さい。また、こちらでスーパービジョンを担当した場合には、試験(多肢選択式・論述式)についても情報提供を行います。
論述試験の具体例と回答例を紹介します。
リソースポートでは、スーパービジョンやケースレポートの作成をサポートしております。
資格申請には、スーパービジョンを受けることが必要です。スーパーバイザーを探すことが第一歩です。
学校心理士申請のケースレポートは、申請者がどのように支援活動・実践活動を行ったのかが焦点です。
学級担任として支援したケースと学年主任として支援したケースでは書くべき内容が異なります。
仮想事例についてのケースレポートです。具体的な書き方をイメージしていただけると思います。
学校心理士の資格申請について最初に理解してほしいポイントを解説しています。