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不登校の小学生は家で1日をどう過ごせばよいでしょうか?

 

学校の欠席が多い場合や不登校状態の場合には、お父さんお母さんは、子どもに1日をどんなふうに過ごさせたら良いか、色々と迷うと思います。

 

例えば、「勉強をさせた方が良いのではないか?」と思っても、子どもは勉強になかなか取り組まないことも多いかもしれません。昼間はずっとダラダラしているように見えたり、ゲームばかりになったり、夜更かしになったりなど、心配になることが多いとおもいます。

 

そこで、小学生の不登校の子どもが1日をどんなふうに過ごしたら良いかについて、カウンセラーの立場から解説しました。

 

家族の団らん

欠席した1日の理想的な過ごし方

 

何よりも大切にしたいことは、睡眠です。睡眠が乱れると、マイナス思考になったり、不快な感情が強くなったりすることが分かっています。生活リズムの安定は、心理的な安定につながるのです。

 

特に小学生の段階では、脳が非常に大きく発達する年代ですの。そのため、脳を休ませる意味でも、睡眠は大切だと言えます。

 

では、1日の流れを追っていきます。こんな1日だと最高だという1日です。

 

朝:1日の良いスタートを切ろう

 

 朝は、できれば7時頃までに起きられると良いと思います。学校へ行くことと起床することをつなげてしまわないで、あくまでも健康のために早起きが大切だという姿勢が大切です。

 

 また、どうしても早起きができない場合には、午前中にはなんとか起きられると良いと思います。

 

 目を覚ましたら、できるだけ早く太陽の光が目に入るようにします。太陽の光が、脳の覚醒のスイッチになるため、1日の良いスタートを切るには大切なことです。窓から入ってくる光でOKですので、太陽の光が入る明るい部屋で過ごすと良いと思います。

 

 午前中の過ごし方ですが、【学校と同じ時間割で勉強させる】、【学校のある時間はゲーム禁止】などのルールを設けている家庭があるかもしれません。ご家庭の考え方は色々あることが自然ですが、私はゲームは午前中にすることをお勧めしています。

 

 理由は、夕方から夜にかけてゲームをすると、どうしても脳が興奮して覚醒水準が高くなってしまうからです。ブルーライトの影響もありますが、楽しくて興奮してしまい脳が覚醒してしまいます。そのため、夜遅くなってもちっとも眠たくならないということが生じがちです。

 

 また、ゲームは午前中というルールにすると、子どもは早起きをする理由ができます。午前中の脳の活動が高まって、非常に良いリズムに誘導できます。

 

昼:不登校だからこそ楽しく充実した活動を

 

 昼間の明るい時間は、ゲーム以外の活動を色々とできると最高に良いと思います。読書をしたり、ゲーム以外の趣味をしたり、お手伝いをしたりできると非常に良いと思います。

 

 少し勉強もできると良いかもしれません。また、スポーツなど体を動かす活動も昼間の明るい時間にできたら良いと思います。ただ、自宅の中で子ども一人だと難しいかもしれません。

 

 お手伝いは、お父さんお母さんの方で準備しておけば、子どもたちもきっと取り組んでくれると思います。洗濯物をたたんだり、お風呂掃除をしたりするのが良いと思います。

 

夜:1日の締めくくりは、まったり過ごそう

 

 夕方からは、晩ご飯の準備を手伝ったり、片付けを手伝ったりするのは非常に良いと思います。もし時間があれば、オセロやトランプなどの画面を見ないゲームをして遊ぶのも良いと思います。

 

 暗くなってからは、ダラダラしたりマッタリしたりしながら過ごすことが大切です。そんなふうに過ごすと、脳の覚醒水準が低下してきて、少しずつ眠くなってきます。深くて質の高い睡眠につながり、翌日の昼間は、脳が元気に活動できるようになります。

 

 夜は、のんびりお風呂にはいって、昼間の出来事を色々お話しできると最高に良いですね。

 

 

 こんなふうに、のんびり、まったり過ごして夜9時頃にお布団に入れると素晴らしいと思います。

 

理想の1日の過ごし方でした

 

 こんな1日だと最高の1日というものを表してみました。こんなふうにはとてもできないという家庭がほとんどだと思います。でも、それでOKです。

 

 こんなふうな1日が、最高なんだとイメージしていただくことが大切です。ほんの少しでも近いことができた日がきっとあると思います。そうしたら、まずは、お子様をほめていただいたら良いと思います。もちろん、そんなふうにできたお父さんお母さん自身もほめていただきたいと思います。

 

家ではどんな活動がお勧めでしょうか?

 

次は、具体的にどんな活動がお勧めなのか、どんなことに気を配れば良いのか、について解説いたします。

 

勉強

 

 学校の欠席が多い場合は、勉強が遅れてしまうことが非常に不安になってしまうかもしれません。そのため、何とか勉強をさせなくてはと思うお父さんお母さんが多いのではないかと思います。

 

 いわゆる勉強よりも、本を読んだり色々な活動をすること、体験を通して学ぶことをお勧めします。本を読めば、自然と漢字を覚えることができます。また、文章読解力もつきます。子どもが楽しんで読める本を思う存分読めるようにしてあげることが良いと思います。

 

 体験も非常に大切です。例えば、算数で大きな数を学びますが、お金を使ったことのない子どもには感覚的に大きな数を理解することが難しいようです。電子マネーなどでの買い物が一般的になってきているので、お金を支払うことが少なくなっています。ちょっとしたことでも、実体験をできるように生活の中で工夫してあげることが一番大切です。

 

小学生の子どもたちの勉強については以下の記事もご参照ください。

不登校の小学生の勉強はどうする?

 

お手伝い

 

 お手伝いは、生活力を高めるために非常に役立ちます。また、お手伝いをすると人から感謝されることにつながります。勉強をしても、感謝されることはありません。感謝されることは自己肯定感につながります。お手伝いをお願いして、感謝を伝えることが子どもたちの成長につながります。

 

 お手伝いをさせるよりも、大人がやってしまう方が手っ取り早くて楽なことが多いと思います。大変かもしれませんが、お手伝いしてもらうネタを作って、子どもたちにやってもらうようにすることをお勧めします。

 

ゲーム

 

 ゲームは、百害あって一利なしのように思われているかもしれません。ただ、今のゲームは、計画的に考えて攻略したり、友だちと協力したり、色々と子どもたちの成長につながってる面もあります。

 

 そのため、単純にゲームは良くないと決めつけるのではなく、ゲームと上手に付き合えるように促してあげることが大切です。大切なことは、ゲームを自分でやめられることです。大人が管理するのではなく、子どもと協力しながらゲームとうまく付き合っていけるようにサポートしてあげてください。

 

ゲームをやり過ぎてしまう場合には、以下の記事も参考にしてください。

ゲームのやり過ぎ(ゲーム障害・ゲーム依存)への対応

 

体を動かす

 

 体を動かすことは、心身の成長に不可欠です。学校の欠席が多い子どもたちは、家で過ごす時間が長いため、体を動かす機会そのものが少なくなっています。色々と機会を見つけて、スポーツや運動を生活の中に取り入れてください。

 

 また、ほとんどのお手伝いは、手や体を動かすことになります。洗濯物をたたむお手伝いも、手先を使います。また、お風呂掃除をする時には、子どもはまだ体が小さいですから、意外と体を大きく使うと思います。こんなふうに、お手伝いは体を動かすことにつながるので、そういう点からもお勧めです。

 

まとめ

 

 小学生の不登校の場合、睡眠と生活のリズムを整えることが最優先です。そのためには、ゲームは午前中にすることも良い方法です。勉強よりも体験や活動を重視することが大切です。

 

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