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アニメ『葬送のフリーレン』から感じたこと

時間のイメージ

 

葬送のフリーレン』を動画サブスクリプションで見始めたのですが、なかなか面白いと思いました。6話まで一気に見てしまいましたが、まだまだ先は長いようで、うれしいです。

  

『葬送のフリーレン』は、山田鐘人(原作)、アベツカサ(作画)で『週刊少年サンデー』(小学館)に2020年から連載されたマンガです。2021年に第14回マンガ大賞および第25回手塚治虫文化賞新生賞、2023年に第69回小学館漫画賞受賞したとのことです。そしてアニメ化されて、2023年9月29日から日本テレビ系列で放送されています。

 

物語の設定は、ゲーム『ドラゴンクエスト』のような設定で、フリーレンは、魔王を倒した勇者のパーティの一員です。そして、物語は魔王を討伐して都まで凱旋するシーンから始まります。そして、勇者が魔王を倒した後の世界をフリーレンが旅する物語です。

 

フリーレンの勇者パーティは、勇者、戦士、僧侶、魔法使いというドラゴンクエストそのままの設定で、大学生の時に、ドラゴンクエストにはまった世代としては、本当に興味をそそられます。

 

 

作品が投げかけてくるテーマが深いように感じました。テーマは、時間と関係性とでも言えばよいでしょうか。

 

生命そのものは時間によって失われてしまいます。一方、関係は時間によって失われないということ、さらに、もともとの関係は時間(両者の死)によって失われてしまうのですが、その関係は時間を越えて受け継がれていくということ、そういうことが投げかけられているように感じます。

 

また、現代の大人が情報という点では圧縮された時間を生きているのですが、人との関わり合いをしっかりと生き抜くことができていなかったことに気づき、無意識的に改めて生き直したいと感じていることが、フリーレンに映し出されているのではないかとも感じました。

 

また、タイパの時代へのアンチテーゼとしてフリーレンの存在があるようにも感じます。