リソースポートでは、ひきこもりのご家族の回復を支援するカウンセリング、相談を承っております。
ひきこもりとは、「買い物などで外出する以外は、家にとどまることが半年以上続く状態」と言われています。
内閣府が平成28年に行った調査では、15歳から39歳までの年齢層で54万人いると推計されています。
また、平成30年の調査では、40歳から64歳で「ひきこもり」の人は、61万人と推計されています。
以上のように、115万人の人がひきこもりの状態になっていると考えられいます。
茨城県保健福祉部障害福祉課が平成28年(2016年)6月~12月にかけて行った調査の結果によると、茨城県内には、1467名のひきこもりの方がいらっしゃるということが報告されています。
調査結果は、以下のページから見ることができます。
自治体によるひきこもり状態にある方の実態等に係る調査結果(厚生労働省まとめ)
4ページ目の中ほどに茨城県の調査結果が紹介されています。
ひきこもりから回復して社会とつながりを持ちながら生活していくことは、不可能なことではありません。
しかし、ひきこもりと呼ばれている状態は、様々な状態を含むため、すべての場合に当てはまる回復方法はありません。できる範囲での変化を少しずつ積み重ねていくことが大切です。
ご本人様の状態に合わせて、医療や福祉、その他の社会的資源(社会的サービス)を活用して、少しずつご本人様の活動を広げたり社会参加を進めていくことが必要になります。
一方で、「ひきこもり支援ビジネス」とよばれる業者が、社会問題ともなっています。ひきこもりの状態にあるご本人様への強制的な働きかけを行って、心理的なダメージを与えたりすることがあるようです。
ご本人の気持ちや考えではなく、社会常識、あるいは周囲の人間の気持ちや考えを優先させて回復を進めていこうとしても、かえって、悪循環に陥ってしまうことがよくあります。
ご本人の気持ちや考えを、引き出したり、広げたりしながら、それに沿って回復を進めていくことが大切です。
精神科医でひきこもり支援の第一人者である斎藤環先生は、ひきこもりの方を支援するときには、「説得」より「対話」が大切だと言っています。丁寧な対話を重ねることによって、ご本人の心理的な視野が広がったり、考え方が穏やかになったり、気持ちが安定したり、という変化が生じてきます。その変化は、ゆっくりですが着実なものです。
リソースポートでは、ご家族様が、ご本人様と対話を続けていくための、工夫を一緒に考えていきます。具体的にどんな場面で、どんな言葉で声をかけていくのか、ご本人の言葉に何と言って返すのか、具体的なご提案をさせていただきます。
ご本人様と対話を続けていく道筋をご家族様と一緒に考えて行きたいと思います。
ご家庭では、毎日のちょっとした場面で、どんなふうに関わったら良いか迷うことが多いかもしれません。また、ご家族内の摩擦が厳しくなってしまう場面で困惑されているかもしれません。
厳しくしたら良いのか、突き放したほうが良いのか、甘やかしたほうが良いのか、関わり方の方向性を見失ってしまうこともあるかもしれません。
社会の常識やこちらの考えに合わせようとすると、ただ避けられるだけになってしまったり、強い反発が生じたり、感情的に混乱したりすることが生じがちです。
リソースポートでは、ご本人様と少しでも言葉のやり取りがつながっていくことを目指した関わり方の工夫をご提案します。
ご本人様の身近にいるご家族だからこそ、日々のちょっとした関わりの中でご本人様の良い変化を引き出していくことができるのです。リソースポートはそのお手伝いを承ります。
リソースポートでは、ご本人様がリソースポートのカウンセリングを利用してくださることを優先とは考えておりません。
ご家族様がカウンセリングを利用されて変化していかれることの影響を受けて、ご本人様も少しずつ変化していきます。ご本人の動きや変化の受け皿がリソースポートが適切だとは限りません。カウンセリングではなく、就労に向けて動き出すこともあるかもしれません。習い事やサークルなどに動き出すこともあるかもしれません。
ご本人様の動きを大切にして、その動きをご家族様がサポートしていくことをリソースポートでは支援していきます。
もちろん、ご本人様がリソースポートのカウンセリングを利用されたい場合には、歓迎いたします。ご本人様お一人でのご利用も可能ですし、ご家族様と一緒に何名かでカウンセリング(家族面接)のご利用も承ります。ご本人様やご家族様のに必要性に合わせてお選びください。
リソースポートでの、ひきこもりの相談・カウンセリングについて、気になることや分からないことがございましたらご遠慮なくお問い合わせください。
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