と、ご心配な保護者の皆様へ
お子様のことを大切に思うからこそ、心配されていると思います。でも、その心配は、なかなか解消されていないかもしれません。調べれば調べるほど心配になることもあります。医療機関を受診したにもかかわらず、余計に心がモヤモヤすることもあります。心配が解消されず、お子様にプラスとなる道筋も見つかりにくいことが多いようです。
また、最近は「グレーゾーン」という言葉もよく使われています。しかし、「グレーゾーン」という言葉は、「発達障害」という概念よりも、もっと中身がハッキリしていない言葉です。「グレーゾーン」だと言われると、迷いが深まったり、考えが混乱することも、ある意味自然なことです。
子育てカウンセリング・リソースポートでは、「発達障害かもしれない」「グレーゾーンと言われた」とご心配されている保護者様のお気持ちを大切にします。そして、お子様にとってプラスになる道筋を保護者様と一緒に探していきます。お子様ひとり一人の個性を理解して、少しずつ着実に成長していくための具体的な工夫を一緒に考えます。(次のブログ記事ももお読みください。「発達障害グレーゾーンとは」)
大切なことは、その子ひとり一人の個性や特徴に合わせて、関わり方や声のかけ方を工夫していくことなのです。そこがずれていると、保護者様が頑張れば頑張るほど、逆効果になったり、悪循環になってしまうこともあるのです。「発達障害」かどうかにこだわるよりも、お子様ひとり一人に合わせたかかわり方を考えることが大切です。
「発達障害」という診断を受けたお子様ひとり一人の特徴や個性は、本当にひとり一人違っています。「グレーゾーン」と呼ばれているお子様は「発達障害」のお子様よりも、さらにもっと特徴や個性は様々です。「グレーゾーン」であると言われたとしても、その子どもがどんな特徴から「グレーゾーン」とされているのかは、様々です。だからこそ、お子様の個性や特徴を知って、お子様に合った関わり方を工夫することが大切です。『「男」だから〇〇だ』と決めつけることがあまり意味がないことと同じで、「グレーゾーンだから〇〇だ」と考えることもあまり意味がありません。「~だから」と考えることよりも、ひとり一人の違いを考えることの方が大切なのです。
病院では、世界で共通の診断基準を使って厳密に診断が行われています。病院では、ハッキリと「発達障害」だと言える子どもたちについて診断をおこないます。診断基準を満たしていない子どもたちは、医療的には「発達障害」ではないのです。そのため、保護者様がどんなにご心配されていても、病院ではそのご心配に応えてくれないということも生じてきます。
リソースポートは病院・医療機関ではありません。そのため「診断」は行えません。実は、これは大きなメリットです。リソースポートでは、診断の「ある」「なし」にこだわらず、お子様や保護者様をサポートしていくことができます。つまり、保護者様のご心配にあわせてサービスを提供していくことができるのです。
ひとり一人が違っているからこそ、お子様の個性や特徴を理解することが大切です。そのために、リソースポートでは、保護者様からの聞き取りをもとにして、お子様の理解を深めていきます。お子様のことを一番身近で一番長い間見守ってきたのは保護者様です。だからこそ、保護者様からの聞き取りが大切だと考えています。
子どもには、感覚刺激の受け取り方に得意不得意があることが多いと言われています。それが行動に現れてくるのですが、感覚の受け取り方そのものは見えないため、周りから見ていても子どもを理解しづらいこともあります。親であっても子どもの感覚刺激の受け取りかたは、実感できません。そのため、子どもに合わせた関わりをすることも難しくなりがちです。
「〇〇という特徴があります」というだけではなく、それがどんな所からそう言えるのかということをお伝えします。また、その特徴が日常生活の中でどんなふうに現れてくるのかについてもお伝えします。できるだけ保護者様から「なるほど」と思っていただけるようにお伝えしたいと思っております。
保護者様がお困りのことや解決したいことについて、よく聴かせていただきます。そして、お子さまの特徴や個性に合わせた方法を一緒に考えていきます。
上述のような感覚刺激の受け取り方の違いを踏まえて、お子様の特徴を捉え、それに対する関わりを分かりやすくお伝えします。そして、ご家庭ですぐにできる具体的なアイディアをご提案します。