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児童心理5月号(金子書房)「いじめ再考」

 4月12日に発売された児童心理 2018年 5 月号(金子書房)は「いじめ再考」という特集です。私も「いじめを行った子どもにスクールカウンセラーはどうかかわるか? 」という記事を書かせてもらいました。その内容を少し紹介させていただこうと思います。

 

 いじめを行った子どもに対しては、教師が積極的に関わり感情面に働きかけることが、いじめを行わないようになるためには大切だと考えられます。相手の感情に気づいて共感できることや相手の気持ちを大切にする道徳性を高めることが大切なのです。それには、いじめはダメだと叱るような表面的な指導ではなく、その子どもの感情面に働きかけていくことが大切になります。

 

 また、自分の不快な感情に気づいて、それを言葉として表現することも重要です。それを大人が共感的に受け止めていくことが、不快な感情に適切に対処できることにつながります。相手に、ぶつける必要性が少なくなるため、誰かをいじめる行動も減少すると思われます。そして、不快な感情を大人が共感的に受け止めることが、相手に対する共感性を高めていくことになります。

 

 こんなふうに感情面に働きかけることが大切なわけですから、「心の専門家」であるスクールカウンセラーは、専門性を活かして、いじめを行った子どもへも関わっていくことが大切な仕事ではないかと思われます。

 

 いじめを行った子どもにスクールカウンセラーが意味のある関わりを持つには、色々なハードルがあると考えられます。特に、いじめを受けた子どもが、スクールカウンセラーまでいじめを行う子どもの味方になっていると捉えられてしまう危険性があります。

 

 そのため、いじめを行った子どもにスクールカウンセラーが関わりを持つ場合には、いじめを受けた子どもに説明をして、ある程度の理解を得ておくことも大切だと思います。「同じようないじめ行為を二度と行わないようにするために、しっかりと考えてもらうためにSCが話合いをしている」などと伝えれて理解を得ることが大切だと思われます。

 

 その他、記事では、いくつかの工夫について書かせてもらいました。興味のある方は、書店などでお買い求めいただけると嬉しいです。

 

 また、私の記事だけではなく、たくさんの実践家や研究者が記事を書いています。いじめの問題は極めて重要な問題ですので、多くの方にお勧めいたします。