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生きづらさのカウンセリング

 

「生きづらさ」を抱えて生活している人が多いと言われています。現代社会の様々なひずみが、一人一人の「生きづらさ」につながっているのだと考えられます。そんな状況であっても、「生きづらさ」から抜け出したいという気持ちは自然なものですし、素晴らしいものだと思います。

 

「生きづらさ」には様々な要因が影響を与えているため、そこから抜け出していくための手立ても様々だと思います。その一つの方法として、カウンセリングを利用することも良い手立てだと思います。

 

風とススキ

生きづらさのカウンセリングで大切にしたいこと

 

カウンセラーとして、「生きづらさ」に直面している人とのカウンセリングの中で大切にしたいことを挙げてみます。

 

カウンセリングの場の安心感

 

 「生きづらさ」のカウンセリングで、第一に大切なことは、安心感だと思います。相談に来た人は、既に「つらさ」を感じている状況で、わざわざカウンセリングに訪れています。カウンセリングを利用することが、新たな「つらさ」につながってしまっては、「生きづらさ」から抜けだすことの邪魔をしてしまいます。そのため、「生きづらさ」のカウンセリングでは、第一に、安心感を大切にすることが大切だと思います。

 

「生きづらさ」がどこで生じているかを考える

 

 第二に大切なことは、「生きづらさ」がどこで、生じているのかのかを探していくことだと思います。様々な要因の影響を受けて「生きづらさ」は生じています。だからこそ、「生きづらさ」の要因を決めつけてしまわずに、少しずつ考えていくことが大切だと思います。また、様々な要因は相互に関連している場合も多いと思います。そのため、一つの要因を変化させようとしても、別の要因が邪魔をしている場合もあるでしょう。そうすると、どこから取り組んでいけば分からなくなってしまいます。「生きづらさ」がどこで生じているのかを考えながら少しずつ取り組んでいくことが大切だと考えられます。

 ところで、生きづらさが生じている場所は、大きく3つに分けて考えてみることができます。

 ・自分の過去の体験

 ・自分の現在の状況

 ・自分の未来への道筋

という、3つです。この3つが、どんなふうに「生きづらさ」につながっているのかを整理してみることは、「生きづらさ」から抜け出していくために少し役立つかもしれないと思います。

 

自分自身がもともと持っていた「リソース」

 

 第三に大切なことは、自分自身が元々持っていた「リソース」です。「リソース」は、一般に、「良い点」「良いところ」「特技」「できること」などと言われます。「私には良いところなど全くない」などと思われる方もいらっしゃるかもしれません。「リソース」とは特別なことではなく、知らず知らずにできていることも、立派な「リソース」です。今まで「生きづらさ」の中で格闘してきた時間の中にも、きっとたくさんの「リソース」が含まれています。そして、まだ発見されていなくて、これから発見されることを待っている「リソース」も一人一人の中に眠っていると思います。

 

 新しく何かの「リソース」を身につけるのではなく、自分自身が元々持っていた「リソース」を再発見することを大切にしたいと思います。

 

最後に

 

 「生きづらさ」は、一人一人の個人にのしかかかって来るのだと思います。しかし、広く社会を見ると、その原因は個人にあるではなく、現代の社会にあるのだと思います。一方、カウンセリングは、社会のあり方を変えるものではありません。個人個人が自分らしく変わることを目指しています。一人一人が「生きづらさ」から抜け出していくためには、社会を変えていくことが、最も大切なことかもしれません。しかし、一人一人の存在が自分らしく変わっていくことこそ、社会が変わっていく大きな一歩につながるのだと思っています。

 

リソースポートのカウンセリングが、そのお手伝いとなることを願っています。

 

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