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公認心理師と学校心理学

 昨日から、公認心理師現任者講習(主催は日本心理研修センター)に来ています。ちょっと驚いたのは、教育分野での理論的枠組みとして紹介された内容が、ばっちり学校心理学だったことです。でも、学校や教育分野での理論と実践を支える体系としては学校心理学が一番ハッキリしているし、発展しているので、よく考えてみれば、当たり前でした。全国でスクールカウンセラーをしている心理職の人が学校心理学に触れるということは大変意味のあることだと感じました。

 

 ちょうど1年前に、新規採用のSCの研修会を担当したのですが、その時には、学校心理学の入門的な内容をお話ししました。特に力を入れて話したのは、3種類の援助チームに関する内容です。SCとして仕事をして行くには、学校の意志決定の流れの中で仕事をすることが大切だと思います。それを整理するためには、マネジメント委員会とコーディネーション委員会、そして個別の援助チームという組織内のチームについて理解しておく必要があると思います。仮想的な事例を紹介して、具体的にイメージできるようにお話ししました。

 

 公認心理師は、個別のカウンセリングに焦点はなく、連携に焦点が置かれていると言っても良いと思います。それは、スクールカウンセラーの活動や学校心理学における心理教育的援助サービスが先行してきた部分です。公認心理師の現任者講習を機会に、多くの心理職の方に学校心理学の視点が広がっていくことを期待したいと思います。

講習会

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