· 

分かりやすい働きかけをする

 2018年7月10日より、月1回のペースでメールマガジンを発行しております。

 開始から半年以上が経過しましたので、バックナンバーを毎月1号ずつ公開していこうと思います。

 

 今回は、2018年10月10日に発行した第4号の内容です。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆ 子育てカウンセリング・リソースポート ◆

 ☆☆☆ 子どもが育つ、自分が育つ ☆☆☆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

こんにちは。子育てカウンセリング・リソースポートの半田一郎です。

今回のメールも開封していただきありがとうございます。

こんなふうに、わざわざ登録してくださり、読んでくださることが、本当に感謝です。

 

実は、今回の内容は、とっておきの内容なのです。

多くの人に知っていただきたいと常々思っていて、

研修会や講演会などでは、必ずお伝えしている内容です。

 

メールマガジンという今までとは違った方法でお伝えするできることが、

本当に有り難いと感じています。

 

今回は「わかりやすい働きかけをする」についてお話しします。

 

■:目次 

~~~~~~~~~~~~

・肯定文が基本です

・否定文+否定文はわかりにくい言い方です

・肯定文+肯定文がお勧めです

 

■:肯定文が基本です

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

私が子どもの頃は学校の廊下には「ろうかは走らない」という張り紙が貼ってありました。

 

しかし、最近では、「ろうかは歩こう」という貼り紙が貼ってあります。

「走らない」という否定文から、「歩こう」という肯定文に変わっています。

 

否定文で子どもに働きかけた場合、

何をしたら良いのかがすぐには子どもにわからないのです。

 

そのため、子どもの良い行動にはつながりにくいのです。

 

肯定文で働きかける場合は、何をすれば良いかハッキリわかります。

つまり、肯定文で働きかけることは、わかりやすい働きかけの基本なのです。

 

■:否定文+否定文は、わかりにくい言い方です

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

大人はわかりやすく言っているつもりでも、

子どもの立場で捉えると、わかりにくい場合や全く理解できない場合もあります。

その一例が、二重否定の言い方です。

 

二重否定というのは、「○○しないと、△△できない。」

つまり、「否定文+否定文」という言い方です。

 

この言い方は、大人の立場から考えると、

当然、「子どももわかっている」と思われていることが多いと思います。

 

例えば、「勉強しないと、○○中学(高校)に行けないよ」という言い方はどうでしょうか?

わかりにくい感じがしますか?

 

大人は、「○○中学(高校)に合格するために、もっと勉強してほしい」という気持ちで

こんなふうに言っているのだと思います。

 

しかし、子どもは全く意味を誤解していることがあります。

つまり、子どもは「私は○○中学(高校)に行けないんだな」と理解してしまうことがあるのです。

 

その場合、大人がいくら言っても、子どもはなかなか勉強しなくなります。

 

そうすると、大人はさらに、「勉強しないと、〇〇中学(高校)に行けないよ」と

繰り返し、繰り返し子どもに言いがちです。

 

どんどん、悪循環に陥って、大人が言えば言うほど勉強しなくなってきます。

 

こんな単純なことで誤解が生じることに、驚く方が多いかもしれません。

でも、実際に、そういう事例にいくつも出会っています。

 

上の例について言えば、親子の間で生じている誤解を解くと、

子どもの行動が変化して、勉強への取り組みが良くなります。

 

実は、子どもが「私は○○中学(高校)に行けないんだな」と誤解することは、

ある意味、論理的には正しいと言えます。

 

子どもからすると「自分自身は勉強をしていない」わけです。

従って「○○中学(高校)に行けない」という結論になるのです。

 

■:肯定文+肯定文がお勧めです

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

では、どんな言い方が子どもにもわかりやすい言い方になるのでしょう。

上の方で書いたように、肯定文で具体的に働きかけることが基本です。

 

騒がしくしていたら「騒がない」ではなく、「静かにしようね」と働きかけます。

あるいは、静かに何をするかまで具体的に「静かに座って待とうね」などと

働きかけることも良い方法なのです。

 

また、「○○しないと、△△できない。」という【否定文+否定文】の言い方ではなく、

【肯定文+肯定文】の言い方で働きかけるようにすることが基本です。

 

「勉強しないと、○○中学(高校)行けないよ」という言い方は、

「勉強したら、○○中学の合格が近づいてくるね」という言い方になります。

 

色々な人に試してもらいましたが、【否定文+否定文】という言い方を、

完全にゼロにするのは難しいようです。

 

言った後で良いので【肯定文+肯定文】に言い直すのが良いと思います。

 

ちょっと、ここで練習してみたいと思います。

【肯定文+肯定文】に言い換えてください。

 

 1.「お風呂へ入らないと、ゲームできないよ」

 2.「優しくしないと、友だちがいなくなるよ」

 3.「ご飯を食べないと、大きくならないよ」

 

回答例は、メールの末尾にありますので、確認してみてください。

 

 

■:最後に

~~~~~~~~~~~~~~

今回も、最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございます。

 

最初にとっておきの内容と書きましたが、

【否定文+否定文】を【肯定文+肯定文】に言い直すというのが、とっておきの内容です。

 

他の本や研修では、あまり言われていません。

単純なことなのですが、知られていないと思います。

私も、ブログやホームページではまだ書いていません。

 

でも、本当に大切なことだと思うので、

機会がある毎にできるだけ多くの人に伝えるようにしています。

ぜひ、【肯定文+肯定文】で言うことを取り入れてほしいと思います。

 

もし、よろしければ、こんなことを聞きたいというご要望もお待ちしております。

個別の内容にお答えすることはできませんが、

メールマガジンの中で取り上げさせていただくこともあるかもしれません。

 

 

■:【肯定文+肯定文】への回答例

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 1.「お風呂に入ってから、ゲームしようね」

 2.「優しくすると、友だちともっと仲良くなるね」

   「優しくすると、友だちが増えるね」

 3.「ご飯を食べると、すこしずつ大きくなるよ」

   「ご飯を食べると、もっと背が伸びるよ」