· 

いじめによる心の傷つきを理解するために

いじめの被害を受けた子どもたちが、周囲から「考えすぎ」「被害妄想」などと言われてさらに傷ついてしまうことが多いように思います。それは、いじめの被害による心の傷つきについての理解が不足しているからだと思います。

 

骨折の場合と比較して、いじめによる心の傷つきについて解説してみました。いじめが生じていなくても心の痛みが生じてしまうことは、骨折と比較するとよく分かると思います。

 

学校の教室

骨折といじめによる心の傷つきを比較

  骨折 いじめによる心の傷つき
原因   大きな力が加わって骨が折れた いじめによって心が傷ついた
回復中の状態 骨折するほどの大きな力ではなくても、ぶつけたりすると、骨折が悪化したり、痛みを感じたりする 心のダメージが生じるほどの大きな出来事ではなくても、ちょっとした出来事で、心の傷つきが悪化したり、心の痛みを感じたりする
主な回復の方法 ギプスをして患部の安静を保つ

いじめをした子どもが別室登校するなどして、いじめを受けた子どもの安心・安全を確保する

いじめを受けた子どもが、学校を欠席、別室に登校などの方法で安心・安全を確保する

回復中に生じる痛み 骨折するほどの大きな力ではなくても、ギプスをしていても、ちょっとぶつけるだけで、痛みが生じる いじめは生じていなくても(安心・安全な状況でも)、いじめと似た場面を見ると、いじめを思い出してしまうため、心の痛みが生じる

 

骨折している人に対しては、周囲の人も安全に気を配って行動すると思います。ちょっとぶつかったりすることもできるだけ避けようとすると思います。

 

いじめの被害を受けた人に対しても同じことが大切です。周囲の人が安心安全に気を配って行動することが大切です。

 

その子の悪口を言っているわけではなくても、ひそひそ話をすると、その子は心に痛みを感じる可能性があります。同じように、別の子に対する悪口を言っていても、その子の心に痛みが生じる可能性があります。その子をいじめているわけではないのですが、その子は心に痛みを感じる可能性があります。骨折した後には、ちょっとぶつけるだけで痛みが生じることと同じです。

 

そのため、周囲の人は、できるだけ、その子の安心安全を確保するように行動することが大切です。

 

いじめについてはこちらの記事もご参照ください

子どもが いじめ を受けていると知った時

 ご家庭でお子様をサポートすることは、いじめによる心のダメージを最小限にすることができます。ご家庭でできることもたくさんあるのです。お子様の心を支えるための、ポイントを紹介します。

 

お子様がいじめをしていた(加害者)と分かったとき

 お子様がいじめをしていて、加害者となってしまった場合の、ご家庭での対応方法 についてまとめました。厳しく叱るのは、逆効果になってしまいがちです。丁寧に対応して 成長につなげることが大切です。

 

いじめ被害での親の学校対応のポイント

 いじめを受けた子どもの保護者として、学校と対応していくときの大切なことを3点解説しました。